読経

今日は、主人の祖母様の七回忌でした。
ごく身内だけ集まってお参り。

主人の実家に着くまでに寝てしまったひよこちゃん
仏間の隣の部屋で寝かせる段取り中、なぜか義父は、二階から、昔、流行った腰にベルトを当てて、ブインブインと機械で揺らすダイエットマシーンをおろしてきました。
『なんで今?』と、義姉たちと笑っていると、ひよこちゃんもお目覚め。
義父はというと、和尚様が見えたというのに、一生懸命設営。

寝ぼけ眼に初めて拝顔する和尚様、読経に、泣き出すひよこちゃん
すぐに抱き上げると、私の首に巻きついて、目をぱっちりあけて、無音で涙を流していました。

浄土真宗なので、和尚様に合わせて、皆で読経します。
私もリズムに合わせて、ひよこちゃんを揺すりながら読経。
次のお経は、『よかったらご一緒にどうぞ。』といわれたもので、一生懸命漢字ばかりの経典を目で追いますが、フリガナさえ読み追いつかない速さ。
このような一字一字意味のあるお経を、こんな速さで、しかも、教えを理解し、暗唱されるなんて、なんと深い修行をつまれていることよ。
大変な職業やなぁ。と感銘を受けている私の横で、明らかに違う箇所を大きな声で読み上げている主人…
笑ってはいけない場面ほど、笑いを堪えるのは難しいものです。

夜、主人に、
『なんで、違うのにでっかい声で読むん?』と聞くと…
『だって、わからんやん』と、言うのです。
そして、
『速かったよなぁ。パンクよりもメタルよりも速くって、はげしかったよなぁ。すごいよなぁ。』と…(゜-゜)

『そんなこと考えてたん?バチ当たるで。』と私が言うと、
『親父なんて、ひよこちゃんのことみてたで(^-^)』と主人。

そういえば、終わりがけにようやく落ち着いたひよこちゃんが、私の膝上で、皆と一緒に合掌しているのを見て、お義父さんは嬉しそうに、
『ちゃんと手合わせてる。ちゃんと手合わせてる。』って言ってはったなぁ。

祖母様、なんやかんやと皆仲良く過ごしております。