*[生活]下水枡

皆さん下水枡の手入れってご存知ですか?
私は全く知りませんでした。
金曜日の午前中、階段の明かり取り窓から北側の庭を見ると、水たまりができていました。そして、薄っすら油が混じっているような感じ。その傍には、小さなマンホール。
外に出て確認すると、そのマンホールの蓋には、下水とかいてあります。
もしや、中が何かの原因で詰まって水が溢れてきたのかも…と思うものの、「下水」の文字に蓋を開けるのが躊躇われます。
そこで、まずは市役所の水道課に問い合わせました。そこでは、ただ、民営の水道屋さんに相談するようにと、原因によっての費用負担についてしか教えてくれませんでした。全くのお役所仕事ですよね。とりあえず、水道屋さんを紹介してくれる団体の連絡先だけ聞いて電話を切り、ネットで調べました。
市役所に問い合わせたおかげで、その小さなマンホールは、「下水枡」というものだということだけは分かったので、簡単に検索出来ました。
業者に頼んでもいいけど、自分でも出来るらしいことが記されていたので、はなちゃんが寝た隙に勇気を出して蓋を開けに行ってみました。とりあえず見るだけでもと…
うわぁ!水が溢れてる!
水の色は透明でした。
見たらやらずにはいられない。
古くなった草取り用の鎌を使って、アブラの塊を掬っては新聞紙にのせ、掬ってはのせしていると、ゴボゴボゴボっと音がして一気に水位が下がりました。
中の構造がわからないのと、何度も掬っているうちに水が濁ってしまって、どこにアブラがあるのか分からなくなったので、とりあえずやめにしました。はなちゃんが家の中で起きていたら大変ですし。掬った塊たちは厳重に包んでおきました。ちょうど翌日がゴミの日だったので、ヤル気にもなったわけです。
たぶん想像するほどの悪臭ではないのでしょうが、私は人一倍鼻が効くのでちょっと厳しい作業でした。それでも、原因がわかったのと、ちょっと綺麗になったのは気持ち良かったです。後日もっと使い勝手のいい道具を探して徹底的にやるつもり。
家に入ると、服を全て着替えて洗濯しました。臭いだけが鼻の奥に残っているようで、とても昼食を取る気にはなれませんでした。
主人にあらましをメールしてから家事に戻りました。
そして、今日。下水枡のその後が気になる私は、はなちゃんをひよこちゃんに委ねて、またビニール手袋をはめて蓋を開けに行きました。
水は透明。アブラの塊の残りがハッキリわかります。構造もしっかりみえました。
ちょうどそこへ軽トラが一台やって来て、おじさんがテクテク近づいて来ました。「◎◎さん?」と聞かれて頷くと、「近くに来たし見に寄ったんや。」と、下水枡の中を覗き込み、おもむろにアブラの塊を一気にはがし取り出してから、構造の説明と掃除のレクチャー。「赤ちゃんが家の中でおきてるんで、仕上げは後日します。」と言うと、「そうか!」と言って、ホースで綺麗に仕上げてくれました。
そして、「おとうちゃんに聞いたし、見に来たんや。」と言って帰って行かれました。
出張中の主人に聞くと、私が初めて蓋を開けた日に、仕事場でいつも頼んでいる設備屋さんにちらっと話してたそうです。「そうなん。来てくれたん。」とのこと。「仕事早いおっちゃんやろ。」とも。
確かに仕事は早いし、念のため他の小さな枡も全て確認してくれて行き届いていました。
次からは年に一回のお掃除がんばるぞ。年に一回はしないとダメなんですって。
誰かなぁ〜?誰だろう?と思いつつ、助けてくれる人にはすぐ委ねてしまう私です。
悪徳商法の類でないのはわかりましたよ。
おかけで、今回は筋肉痛を免れました。アブラの塊を取るには、結構力が要るので、前回は全身筋肉痛になったのです。
家のメンテって知らないことだらけです。