*[虎吉]その後

相変わらず調子の悪い虎吉さんです。
昨夕、また酷く痛みを訴えたので、京都の病院で貰ったレントゲン写真を携えて、かかりつけ医へ。
確かに腸に異常があるように見受けられるとのことでした。
ただ、原因を突き止めるのは、とても難しいということがわかりました。
直接原因を突き止めるためには、腸の細胞検査が必要です。方法は、内視鏡と開腹があります。もちろん内視鏡の方が負担は少なくすみますが、かなりの技術が必要でその専門医のいる大学病院での施術になります。神奈川とか大阪にその専門があるそうですが、それでもリスクは高く、結局のところ内視鏡ののちに開腹するケースもあるとのこと。
もう一つの方法は、考え得る病気の中から、CTなど様々な検査をしながら一つづつ当てはまらないものを削除していく方法。気の遠くなる方法です。
もしくは、お薬の種類を変えながらとにかく治療をすすめていき、合うものを見つける。でも、これは原因を突き止める事は出来ないし、例えばステロイドなどの使用を始めれば、後から細胞検査をしても精度が悪くなってしまいます。
さぁ、どうしますか?
と、問われても、なかなかすぐには決断できません。
もじもじと悩んでいる私を見ながら、虎吉さんの異常な様子に、痛みを和らげてあげるのが先決と、先生は今までで一番強力な鎮痛剤を打ってくれました。普通なら8時間ほど効果があるけれど、よっぽど酷ければ2〜3時間でもたなくなるとのことでした。虎吉は、3時間後にまた痛みを訴えました。それからは、ただまどろんでいます。
結局、もう一度、腸の働きを促すお薬からリスタートする事にしました。また同じ痛みを訴えたら、すぐに病院へ連れてくるようにとのこと。
今朝からお薬を服用しはじめて、まだ痛みこそ訴えてはいませんが、飲まず食わずでじっとしています。視線は合います。
次に病院にいけば、ステロイド治療が試される予定なのですが、もしもステロイドがよく効くとなると、リンパ球の異常が考えられ、そうであれば、もう助かる見込みはなく、余命半年から一年。前触れもなく亡くなるそうです。
虎吉が最初におかしくなったのが、三月前後です。その時の腸は、ガスがたまってもっとボコボコでした。今の虎吉の腸はのっぺりと均一なホースのようです。そして腫れているそうです。
なにをどういう風に受け入れればいいのでしょうか。
どうしてあげれば、いいのでしょうか。
昨夜は、一晩中お腹に手を当ててあげました。明け方になると、そばでも聞こえるくらいおなかがぐるぐるごにょごにょごにょなりだしました。トイレしたいかしらと、早朝に外に連れだしましたが、全く歩かなかったので、すぐに抱いて戻りました。
どうか命にかかわる病ではありませんように。どうかどうか。







iPhoneから送信